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執筆者の写真アトム

咲かない花はない

もうすぐ僕の生まれた春が来るのでワクワクしているアトムです〜


春といえばこれを読んでいるあなたはどんな思い出があるのでしょうか?

出会いや別れの季節とも言いますよね。


あなたの春の思い出も気になるところではありますが、ここでは僕が先日春を見つけて感じたことを残しておこうかなと思います。


あれはまだまだ冷える夜のことでした。

友達とご飯に行った帰り、夜道を颯爽と自転車で走っていると、ふと視線の端にピンク色のものが写りました。普段はそんなのお構いなしに駆け抜けるのですが、なんだかその日は通り過ぎてはいけない気がしてすぐさまきた道を戻り、そのピンク色の正体までペダルを漕ぎました。


そこには大きな公園の中で一本だけではありますが、とても美しい桜の木があり、僕はただぼーっと眺めていました。


今思うとその時の感覚は不思議なものでした。笑

ここから物語が始まるような、それでいてこの桜の木を中心に世界が回っているような、なんとも言葉では表せない神秘的な気持ちに覆われたのです。


普段季節の変わり目など全く意識せずに過ごしていますので、その時見た桜の木の衝撃は凄まじかったですね。

自分を微塵も惜しみもせず曝け出し、みんなの視線を集めても慢心せず、ただ堂々と。その姿に感動すら覚えました。

そして驚くことに桜が僕に訴えかけてくるんです。


「俺はここだよ」「こんなにも輝けるんだよ」と


桜というのは春という短い季節にしか咲かず、それ以外はただ我慢して春を待ちます。

準備して蓄えて、いざ春が来ると他を寄せ付けない輝きを放って僕たちの前に姿を表します。


まさにあの日見た桜はその言葉そのものでした。

現に僕は見惚れてしまいました。


そして僕は続けてこうも思いました。

桜と僕とでは何が違うのだろう。

果たしてこの輝きを出せているだろうかと。


桜は1年に1度主役になるチャンスが必ずやってきます。

どんなに不景気になろうが何年経とうが、1年に1度必ず輝きを放ちます。

しかし僕たちはどうでしょう。

決められたチャンスなどなく、一生のうちに大きな輝きを放てるチャンスなんて、せいぜい5回もあればいい方でしょう。

それ以外は咲かずにただ我慢の時間が過ぎます。辛いですよね。苦しいですよね。だって自分は咲きたいのに、咲かせてもらえないのだから。


じゃああなたはどうしますか?

苦しくて辛いのが嫌だから、中途半端な状態のまま中途半端な花を咲かせますか?

それともどんなに成長が遅くても、どんなに時間がたとうとも、決して咲くことを諦めずに準備を怠らず、いざきたチャンスで最高の花を咲かせますか?


僕なら、誰にも負けない誰よりも輝く花を咲かせます。


え?チャンスを掴めなかったら?

じゃあそうゆう人のために僕の好きな言葉を送ります。


「諦めないやつの前にしかチャンスは来ない。チャンスを信じてただ努力しろ」


そして僕はこうも続けましょう。

「咲かない花はない」と。

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